アクアマリンは、3月の誕生石としても有名なパワーストーンです。名前から分かるとおり、海や水と深い関わりがあります。アクアマリンを身につければ、大自然の癒やしのパワーを、日々の生活に取り入れられるでしょう。
またアクアマリンは、聡明さや勇気の象徴でもあります。積極的な行動を後押しし、富や愛をもたらす石として重宝されてきました。
今回は、そんなアクアマリンについて、石言葉や効果を徹底解説します。お手入れの方法や相性の良い石なども紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
アクアマリンの石言葉と特徴・意味や期待
- 石言葉
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勇敢・聡明・幸福
- 特徴
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きらめく海のような色合い
- 意味
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この世に海がある限り、忠誠や愛が続く
- 期待
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人生の航路を示す石、永遠の愛の象徴
アクアマリンの石言葉は「勇敢・聡明・幸福」です。アクアマリンという名前は、ラテン語で「海の水」を意味する「aqua marina」に由来しています。その名のとおり、きらめく海のような色合いが魅力の石です。
古くから人々は、アクアマリンを通じて、母なる海がもつ強さや恵みを得られると考えてきました。特に船乗りは、自らの安全を願うお守りとして大切にしていたといわれています。大海原を渡るための知恵と勇気を授けてくれることから、「勇敢」や「聡明」が石言葉となったのです。
やがてアクアマリンは、人生の航路を示す石として、幸せのシンボルにもなりました。アクアマリンの導きに従えば、富や名声、生涯のパートナーなど、自分に相応しいものが手に入るでしょう。
またアクアマリンは、「この世に海がある限り、忠誠や愛が続く」という意味をもち、永遠の愛の象徴でもあります。そのため、カップルがアクアマリンを身につけるのは素晴らしいアイデアです。
期待できる効果
アクアマリンの効果まとめ
- 心身をリラックスさせる
- ネガティブな感情を癒やす
- 洞察力や直感力を高める
- 困難に立ち向かう勇気をサポートする
- 心地よい睡眠をもたらす
- 自己肯定感を向上させる
- 自他の受け入れを促す
- コミュニケーション能力を高める
- 幸せな結婚へ導く
- 事故や災難から身を守る
アクアマリンは、精神の安定や癒やしをもたらす石です。ネガティブな感情を洗い流し、穏やかな海のように心を落ち着かせてくれます。結果として、深刻な問題が解決したり、物事がスムーズに進んだりすることもあるでしょう。
人間関係においても、喧嘩や衝突を抑え、健全なパートナーシップを築けるようにサポートしてくれます。
ただしアクアマリンは、劇的な変化を起こす石ではありません。その効果は、静かにあらわれます。ふと気づいた頃には、嫌な思いをする機会が減っていたり、なにかと嬉しい出来事に恵まれたりするでしょう。
アクアマリンの言い伝え
アクアマリンはその美しさから、「海の精の宝物が浜辺に打ち上げられて石になった」「船乗りに恋をした人魚の涙が石になった」など、数々のエピソードがあります。
ギリシャ神話では、海神ネプチューンが、海の怪物セイレーンをアクアマリンに変え、海の安全を守りました。そのため海難防止のお守りとして、現在でも海兵や漁師に大切にされています。
さらに古代インドでは、アクアマリンによって表現力やコミュニケーション能力が高まると考えられていました。正しい選択ができるようにと、揉め事や交渉の際にはアクアマリンを用いたといわれています。
このようにアクアマリンは、人々を明るい未来に導く万能パワーストーンとして、古くから世界中で活用されているのです。
この石が欲しくなる時
アクアマリンが欲しくなる時は、将来に対する不安や迷いがあるという心のサインです。海の上で彷徨う船乗りのように、何をすべきか分からず、疲れ果てているのでしょう。
一方、つらい状況から抜け出す兆しととらえることも可能です。アクアマリンは、夜に美しく輝くことから、「夜の女王」と呼ばれています。
暗闇を照らす一筋の光といえるアクアマリンが欲しくなるのは、「絶望的な状況も好転するチャンスのとき」と言えるかもしれません。アクアマリンでエネルギーを整え、絶好の好機を逃さないようにしましょう。
アクアマリンの産地
アクアマリンの主な産地は、ブラジル・パキスタン・ナイジェリア・モザンビークなどです。特にブラジルは最大の産出国で、透明度の高い原石が採れることで知られています。
日本にもアクアマリンの鉱床はあるものの、産出量は非常に少なく、透明度も低めです。そのため国産かつ美しいアクアマリンは希少価値が高く、コレクターズアイテムとして高値で取引されるでしょう。
アクアマリンの色や種類
アクアマリンは、ベリルという鉱物の一種です。ベリルの中でも淡いブルーのものを指し、色違いとしては、エメラルド(緑)やレッド・ベリル(赤)などがあります。
またアクアマリンにもキャッツアイは存在しますが、透明度も高く、かつキャッツアイも綺麗に出るものは非常に希少です。
アクアマリンの品質や見分け方
一般的にアクアマリンは、ブルーが濃く、透明度の高いものほど高品質です。濃い色合いと高い透明度を両立した最高級品は、「サンタマリア・アクアマリン」と呼ばれます。最大の産地・ブラジルにあるサンタマリア鉱山に由来した名称です。
残念ながら、人気のあるアクアマリンには偽物も存在します。偽物の多くは、ガラスや合成スピネルです。
ガラスの場合、内部に気泡や接着面などを確認できるほか、触ったときの温度でも見分けられます。石とガラスでは熱伝導率が異なるので、本物の天然石なら、ヒヤッとした感触があるはずです。
しかし購入前には、そこまで入念にチェックできないことも多いでしょう。また合成スピネルを判別するためには、カラーフィルター検査が必要で、素人にはほぼ不可能です。過度に安いものには手を出さず、信頼できる店で購入するよう心がけましょう。
アクアマリンとの相性/良い組み合わせの石
アクアマリンは汎用性が高く、多くの石の効果を引き立ててくれます。そのため相性の良い組み合わせも数多くある中、特にオススメなのは以下の石です。
アメジスト
ラブラドライト
ローズクォーツ
恋愛や仕事など、シチュエーション別に最適な組み合わせを選べば、アクアマリン単独で使うときよりもさらなる効果を期待できるはずです。アクアマリンと相性の良い石について、詳しく見ていきましょう。
アクアマリンとアメジストの組み合わせ
アクアマリンとアメジストは、厄除けに使える組み合わせです。アメジストには、ネガティブなエネルギーを遠ざける力があります。アクアマリンとの併用によって、厄介ごとや悪縁から身を守るバリアになるでしょう。
どちらも心身を落ち着かせる効果のある石なので、良い意味でも悪い意味でもソワソワしているときにはピッタリです。
ワクワクして眠れないときや、理由のない不安や焦りを感じたときなどに、ぜひ使ってみてください。冷静な判断力を取り戻し、やってきたチャンスをしっかり掴めるはずです。
アクアマリンとラブラドライトの組み合わせ
アクアマリンとラブラドライトは、仕事や進路で悩んだときに役立つ組み合わせです。ラブラドライトには身につけた人の才能を引き出し、自立へ導く力があります。
アクアマリンとともに使用することで、自分が何をすべきか、ハッキリと見えてくるはずです。
またラブラドライトには、コミュニケーション能力の向上も期待できます。自分の意志を貫きつつ、他者ともうまく協調できるようにサポートしてくれるでしょう。そのため周りに気を使いすぎて疲れたときにも、この組み合わせはオススメです。
アクアマリンとローズクォーツの組み合わせ
アクアマリンとローズクォーツは、運命の出会いやパートナーとの円満な関係をもたらします。ローズクォーツは、愛と美の女神アフロディーテにまつわる石です。古くから、恋愛運のお守りとして大切にされてきました。
良縁を引き寄せるアクアマリンと一緒に使えば、素晴らしいパートナーと強い絆で結ばれるでしょう。
またどちらも精神を安定させ、快適な睡眠をもたらす石です。特にローズクォーツは、過去の過ちと向き合い、自分を許す勇気も与えてくれます。昔の出来事が胸にひっかかって眠れないとき、ぜひそばに置いてみましょう。
アクアマリンと相性が悪い石
穏やかなエネルギーをもつアクアマリンには、基本的に相性の悪い石はありません。気になる効果や色などをもとに、自由に組み合わせてみましょう。
ただし強いパワーをもつ石と一緒に使うと、アクアマリンとしての効果をそれほど実感できないかもしれません。例えば、厄除けの力が強いチベットアゲートやオニキスなどです。
しかしアクアマリンがこれらの石の効果を遮るわけではないので、過度に心配する必要はありません。
注意したいのは、アクアマリンの硬度が7.5〜8と比較的高い点です。軟らかい石と併用すると、傷や擦れの原因になるかもしれません。
アクアマリンの効果的な使い方
家や職場などにアクアマリンの原石を置くと、空間を浄化し、ネガティブなエネルギーを遠ざけてくれます。ただし熱に弱いので、直射日光の当たらない場所に置きましょう。
ここぞという場面でサポートが欲しいなら、ブレスレットやペンダントなど、身につけられるアクセサリーがオススメです。一歩踏み出す勇気や、チャンスにつながる決断力を与えてくれます。
人の代わりに悪いものを吸収してくれるので、こまめに休ませてあげることも大切です。効果を最大限に発揮させたいなら、使うのは2日に1回程度に抑えましょう。
アクアマリンの鉱物説明
先述したとおり、アクアマリンはベリルの一種で、エメラルドやモルガナイトと同じ鉱物グループです。アクアマリンは主に鉄が含まれることによって青く発色し、エメラルドはクロムによって緑に発色するといわれています。
アクアマリンも原石の段階では主に緑色から黄褐色のものが多く、美しいブルーを引き出すためには、熱処理が必要です。
硬度は7.5〜8と比較的硬めで、傷もつきにくいので、気軽にジュエリーとして身につけられます。ただしベリルは熱により変色や退色を起こす可能性があるので、長時間の直射日光は避けましょう。
アクアマリン基本情報
英名 | Aquamarine |
和名 | 藍柱石・藍玉・水宝玉 |
産地 | ブラジル・パキスタン・マダガスカル・アメリカ・ロシア・アイルランド・ジンバブエ・アフガニスタン・パキスタン |
色 | 青色・青緑色 |
光沢 | ガラス光沢 |
成分 | Al2Be3[Si6O18] |
硬度 | 7.5~8 |
比重 | 2.63~2.83 |
へき開性 | 不明瞭 |
アクアマリン浄化方法
太陽光 | 月光 | 塩 | クリスタル |
セージ | 流水 | 音 | お香 |
アクアマリンは比較的頑丈なので、塩や流水による浄化も可能です。宝石用に加工されたアクアマリンを傷つけずに浄化したい場合は、月光に当てるのがいいでしょう。ただし日光浴は、色褪せの原因となるので控えてください。