アレキサンドライトは世界三大希少石の1つで、「宝石の王様」とも呼ばれる美しい石です。パワーストーンとしての効果も絶大で、多くの貴族や王族に愛されてきました。
アレキサンドライトは精神的な成長をもたらし、富や名声を引き寄せるといわれています。また悪縁や邪念など、成功の妨げになるものから持ち主を守ってくれるのです。
今回は、そんなアレキサンドライトについて詳しく解説。本物の見分け方やオススメの使い方など、アレキサンドライトを扱ううえで知っておきたい情報を漏れなくお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
アレキサンドライトの石言葉と特徴・意味や期待
- 石言葉
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高貴・独立・情熱
- 特徴
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変色性
- 意味
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変革を起こすパワーが強い
- 期待
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潜在能力の開花や魔除け
不安や周りの声に流されることなく、自立した個人として主体的に生きられるよう、サポートしてくれる
アレキサンドライトの石言葉は、「高貴・独立・情熱」です。アレキサンドライトは1830年、ロシアのウラル山脈にて発見されました。
巷説では、ロシア帝国の皇帝に献上された日が偶然にも皇太子アレクサンドル2世の誕生日だったことから、アレキサンドライトの名がついたといわれています。そんな経緯もあって、貴族や王族など、上に立つ者を支える特別な石として重宝されるようになりました。
特にスピリチュアルな意味での変革を起こすパワーが強いといわれており、潜在能力の開花や魔除けとしての効果も期待できます。
またアレキサンドライトの大きな特徴は、変色性です。自然光の下では緑や青に、白熱灯やロウソクの下では赤に見えます。そのため、「昼のエメラルド」「夜のルビー」、さらには「神のいたずらの石」と呼ばれているのです。
その二面性によって、アレキサンドライトには陰と陽の感情をうまくコントロールする力があると考えられるようになりました。不安や周りの声に流されることなく、自立した個人として主体的に生きられるよう、サポートしてくれる石です。
期待できる効果
アレキサンドライトの効果まとめ
- 正しい判断力と洞察力を授ける
- 不安や悲しみ、怒りを取り除く
- 過剰な期待からのプレッシャーを和らげる
- 思考を安定させ、平常心を保つ
- 霊的な悟りをもたらす
- 目標の明確化をサポートする
- ネガティブなものを遠ざける
- 自意識や自我をコントロールする
アレキサンドライトは、持ち主の精神的な成長を促します。不安や焦りなど、ネガティブな感情に打ち勝ち、自分らしく生きるための強さを与えてくれるでしょう。
その結果として、本来の力を発揮できるようになったり、新たな才能が目覚めたりすることで、飛躍のチャンスも広がるはずです。仕事面での成功はもちろんのこと、恋愛においても、片思いの成就やパートナーとの関係改善など、嬉しい展開を期待できます。
「皇帝を支えてきた石」として、何にでも使えるパワーストーンです。
この石が欲しくなる時
アレキサンドライトが欲しくなるのは、気持ちの浮き沈みが激しくなっているサインです。そのせいで正常な判断力を失っていると考えられるので、重大な決定は避けたほうがいいでしょう。
アレキサンドライトによって冷静さを取り戻せば、異なる視点から物事を見る余裕も生まれ、最善の選択ができるはずです。
またアレキサンドライトは、勝利をもたらす石でもあります。近々、大きなチャンスが訪れたり、今取り組んでいることが正念場を迎えたりするかもしれません。
良い意味で今の環境がガラッと変わる可能性もあるので、アレキサンドライトでしっかり心身を整えておきましょう。
アレキサンドライトの産地
アレキサンドライトの主な産地は、スリランカ・ブラジル・インドです。初めて発見されたのはロシアですが、現在はほとんど採り尽くされてしまったといわれています。
他の地域でも産出量は減っており、アレキサンドライトの希少性は、年々高まっている現状です。
アレキサンドライトの色や種類
アレキサンドライトは太陽光の下では緑や青に、白熱灯の下では赤に見えます。光源によって色を変える変色性が、アレキサンドライトの特徴かつ人気の理由です。
アレキサンドライトにも、キャッツアイは存在します。しかしアレキサンドライト自体が希少な中、美しいカラーチェンジとキャッツアイを両立したものは非常に珍しいです。
アレキサンドライトの最高級・本物の見分け方
アレキサンドライトは発色が良く、色の変化が大きいものほど高級品です。現在はほとんど採れないものの、他の産地に比べてロシアのアレキサンドライトは色が濃く、変化も激しいといわれています。
アレキサンドライトは、1975年に人工合成に成功しました。ガラスなどを使用して模造したイミテーションとは異なり、合成石は天然宝石と近い環境下、同じ成分で機械的に作られます。
その違いは、専門家が大がかりな装置で調べないと判別できません。「合成品=偽物」ではありませんが、天然のものにこだわる場合は、産地や価格を要チェックです。
またガーネットやサファイアの中にも、カラーチェンジするものがあります。これらをアレキサンドライトと称して、何倍もの高値で売る悪質な店もあるので気をつけてください。信頼できる店で購入するか、鑑定書を確認しましょう。
アレキサンドライトとの相性/良い組み合わせの石
アレキサンドライトは「皇帝の宝石」とも呼ばれ、強いパワーをもつ石です。単独でもさまざまな効果を期待できるものの、他の石と組み合わせることで、望んだ効果をより強く引き出せます。
アレキサンドライトと相性の良い石は 次のとおりです。
ムーンストーン
水晶
プレナイト
それぞれ適したシチュエーションがあるので、詳しく解説します。
アレキサンドライトとムーンストーンの組み合わせ
アレキサンドライトとムーンストーンは、恋愛のお守りとして使える組み合わせです。ムーンストーンは名前のとおり、月のパワーをもつ石で、女性性のシンボルでもあります。
持ち主の才能を引き出すアレキサンドライトと併用すれば、魅力アップを図れるほか、自分らしい美しさを手に入れられるでしょう。
またどちらの石にも、感情を落ち着かせる効果があります。大切な人と喧嘩したときに用いると、仲直りを早められそうです。
中世ヨーロッパでは、恋人たちがお互いにムーンストーンを贈り合い、愛と絆を強めました。そのため、パートナーへの贈り物にするのもいいでしょう。
アレキサンドライトと水晶の組み合わせ
パワーストーン初心者にオススメなのが、アレキサンドライトと水晶です。水晶には、他の石のポジティブな面を増幅し、ネガティブな面を抑える力があります。
強いパワーゆえに「人を選ぶ」といわれるアレキサンドライトの効果も、水晶ならうまく調整してくれるでしょう。どちらも厄除けや才能の覚醒などに強く、万能な石同士なので、「とりあえず何かお守りがほしい」というときにもピッタリの組み合わせです。
さらに水晶には邪気を払う力があり、他のパワーストーンの浄化にも使われます。そのためアレキサンドライトを、水晶のさざれ石で浄化するのもアリです。
アレキサンドライトとプレナイトの組み合わせ
アレキサンドライトとプレナイトは、スピリチュアルなパワーを高めたいときに役立ちます。プレナイトは南アフリカで発見され、「癒やしの石」として先住民や民間治療師に大切にされてきました。
プレナイトは大自然との繋がりを回復させ、リラクゼーションと安定感をもたらすといわれています。安や焦りを取り除くアレキサンドライトと一緒に使えば、心からの幸せを感じられるはずです。
心身ともに満たされていることで、第六感も働きやすくなるでしょう。その結果、トラブルを事前に回避できたり、素晴らしいアイデアが降りてきたりするかもしれません。
アレキサンドライトと相性が悪い石
アレキサンドライトはあらゆる面から持ち主をサポートし、幸せへ導いてくれます。これは他の石の効果を邪魔するものではないので、アレキサンドライトには、相性の悪い石はありません。色や気になる効果をもとに、自由に組み合わせてみましょう。
ただし注意したいのは、石同士の硬度です。アレキサンドライト自体は傷つきにくく、普段使いにも適しています。
しかしそのせいで、軟らかい石に対して傷や欠けの原因になることがあるのです。そのため他の石と接触しない形での併用を推奨します。
アレキサンドライトの効果的な使い方
市場に流通するアレキサンドライトの多くはカット済みで、ほとんどが1カラット未満です。そのため基本的にはネックレスやリングなど、アクセサリーとして身につけることになるでしょう。
全体的な運気向上や厄除けの効果があるので、苦手な人と会う日やここぞという場面には、ぜひアレキサンドライトとともに臨んでくださいね。
また満月の日の正午にアレキサンドライトを手にしながら保護を得られるように祈ると、願いを叶える力が高まります。
アレキサンドライトの鉱物説明
アレキサンドライトは、クリソベリルという鉱物の一種です。クリソベリルの中でも、変色性をもつものがアレキサンドライトに分類されます。
変色性は、宝石に含まれる成分と光の反射・吸収によって生じるものです。アレキサンドライトに含まれるクロムには、黄色を吸収する性質があります。さらに青みが強い光源には青色を反射し、赤みが強い光源では赤色を反射するので、色が変化するというわけです。
アレキサンドライトは高級品なので、「デリケートな石」というイメージがあるかもしれません。しかし傷つきにくさを示すモース硬度は8.5と高めで、粘り強さを示す靭性も高く、欠けや傷をそれほど気にする必要はありません。
アレキサンドライト基本情報
英名 | Alexsandrite |
和名 | 金緑石 |
産地 | スリランカ・ブラジル・インド |
色 | 緑色・赤色 |
光沢 | ガラス光沢 |
成分 | BeAl2O4 |
硬度 | 8.5 |
比重 | 3.65~3.8 |
へき開性 | 明瞭 |
アレキサンドライト浄化方法
太陽光 | 月光 | 塩 | クリスタル |
セージ | 流水 | 音 | お香 |
アレキサンドライトは、すべての浄化方法に適しています。ただし合成アレキサンドライトの場合は、特別な加工を施されていることがあるので、塩分や水は避けたほうが無難でしょう。
オススメは、水晶による浄化です。水晶は、アレキサンドライトとの相性が良く、その効果を高めてくれます。