大きな円形状に開いた花びらが愛らしいガーベラは、バラと並んでフラワーギフトには欠かせないメジャーな花です。色や種類が豊富でお値段もお手頃。お誕生日や卒業式から白寿のお祝いまで、シーンを選ばずプレゼントできるところが人気です。
今回は、そんなガーベラの花言葉・色の種類や言い伝え・咲く時期などについて、詳しく解説します。
本数によってはネガティブな意味合いの花言葉を持つ場合もありますから、そんなところも押さえておくと、プレゼント用でも自分用でも、よりガーベラ選びを楽しめること間違いなしです!
ガーベラの花言葉の由来や言い伝え

華やかな色合いと丸く可愛らしいフォルムが人気のガーベラは、見ているだけでウキウキした気分になってくるようなイメージの花。そんなガーベラ全体の花言葉は「希望」「前進」です。
空に向かって大きく花びらを広げた様子やオレンジや黄色などの明るいビビッドカラーがその由来になっていると言われています。
ちなみに、花風水ではガーベラは「復縁に効果がある花」として有名です。福を呼び込む丸いフォルムとビビッドカラーの明るいエネルギーが復縁を呼び込んでくれると言い伝えられているのです。
復縁を望むなら、「浄化」や「希望」を意味する白いガーベラか「究極の愛」という意味を持つ黄色いガーベラを玄関か寝室に丸く飾っておきましょう。そして願いが叶ったら、「感謝」が花言葉のピンクのガーベラをお部屋に飾ると運気が長続きするはずです。
ガーベラの咲く時期
ガーベラは南アフリカが原産地の四季咲きの花です。日本では主な開花時期は4月〜6月、9月〜11月頃ですが、最低気温が10℃以上あれば年に何度でも開花します。
比較的、暑さにも寒さにも強く温度管理はさほど難しくありません。そのため、花屋さんの切り花は安定供給されていますし、ガーデニングの初心者さんが自宅のお庭で育てるのにもおすすめです。
色も品種もたくさんありますから、ぜひ、自分だけのお気に入りのガーベラを見つけてくださいね。
ガーベラの怖い花言葉の意味
数ある花の中には、美しい見た目とは裏腹に「報復」やら「復讐」やら、あまり穏やかでない意味の花言葉を持つものもあります。
しかしガーベラには、色や本数ごとの花言葉をみても、そのような怖い花言葉は存在しません。
見た目の印象通りに明るくポジティブなのがガーベラの花言葉の特徴です。「大切な人にガーベラの花束を贈ったら、実はプレゼントにはふさわしくない怖い花言葉だった!」なんてことにはほぼなりませんから、ご安心を。
ガーベラの色別の花言葉
ピンク
-
「熱愛」「崇高美」「appreciation(感謝)」
オレンジ
-
「忍耐」「冒険心」「You are my sunshine(あなたは私の輝く太陽)」
赤
-
「愛」「限りなき挑戦」「神秘」「passion(情熱)」
黄色
-
「究極美」「親しみやすい」「warmth(温もり)」
青
-
「神秘」
白
-
「希望」「律儀」「purity(純粋)」
紫
-
–
黒
-
–
緑
-
–
ガーベラは色のバリエーションが豊富な花です。定番人気のピンクやオレンジでも、色が濃いもの、可愛らしいパステルカラーのもの、内側から外側へグラデーションになっているものなど、様々な色合いを楽しめます。
ガーベラは全般的な「希望」「前進」の他に、それぞれの色ごとにも違った花言葉がありますから、ここでは、そんな色別の花言葉について見ていきましょう。英語の花言葉もご紹介しますよ。
ピンクのガーベラ

熱愛 崇高美 appreciation(感謝)
ガーベラの色の中でも女性にダントツ人気のピンク。
まさに熱愛中の大好きな人からプレゼントされたら喜びも一塩です。日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈るのにもぴったりな花言葉ですね。
オレンジのガーベラ

忍耐 冒険心 You are my sunshine(あなたは私の輝く太陽)
オレンジは元気溢れるビビッドカラーの代表とも言える色。
ですが、その明るさの奥底には、つらいことがあっても人知れず耐え忍んで頑張っている健気さが伺えます。
進学、就職、結婚など、新しい世界に足を踏み出す人にエールを込めて贈りたい色ですね!
赤色のガーベラ

愛 限りなき挑戦 神秘 passion(情熱)
情熱とやる気溢れる赤いガーベラは、新しいことに情熱を燃やして挑戦している人にぴったりです。
また、つらいことがあって気分が落ち込んでいる人にもイチオシ。
自分の部屋や職場のデスクに飾って折りにつけ眺めれば、赤いガーベラのパワーで少しずつ元気がみなぎってくるでしょう。
黄色のガーベラ

究極美 親しみやすい warmth(温もり)
お日様のような温かさが感じられる黄色のガーベラ。
親しみやすい色ですから、お友達へのプレゼントにも最適ですし、自分の部屋に飾れば部屋の雰囲気が柔らかくなって温かい気持ちになれるでしょう。
青色のガーベラ

神秘
自然界には存在しない青いガーベラですが、プリザーブドフラワーとして人気があります。
花言葉の通り、神秘的なブルーに思わず引き込まれそう。イライラしたときや集中したいときにボーッと眺めながら深呼吸すると気持ちが冷静になれますよ。
白色のガーベラ

希望 律儀 purity(純粋)
結婚式のブーケでも大人気の白色のガーベラ。
白はまっさらな状態を表す色ですから、希望に満ち溢れた清純な花嫁さんにはぴったりです。
また、白い花は浄化作用がバツグンですから、なんとなく部屋にネガティブな気が漂っているなと思ったら、飾ってみるといいかもしれません。
紫色のガーベラ

紫色のガーベラは比較的新しい品種であり、プリザーブドフラワーとして作り出されたものも多いので、今はまだ個別の花言葉はありません。
とは言え、紫色は古来より高貴で艶やかな色。
いにしえに思いを馳せて部屋に飾れば、平安貴族のような優雅な気分になれそうです。
緑・黒のガーベラ

緑や黒のガーベラはどちらもあまりメジャーではないこともあって、今現在、花言葉はありません。
どちらも人工的に作り出した品種です。
ちょっと捻りの利いた素敵なアレンジをする花屋さんだと、アレンジメントの差し色として緑や黒のガーベラを効果的に使っていたりするようです。
本数別のガーベラの花言葉
色ごとにそれぞれの花言葉があるガーベラは、本数によっても花言葉が変わってきます。基本的にはポジティブな意味合いの花言葉が多いですが、中にはネガティブな意味を持つ本数も。告白やプロポーズのときにそんな本数の花束を差し出してしまったら大変です!
そこで、ここでは花言葉を持つ代表的な本数と、その本数のガーベラをプレゼントするおすすめのシチュエーションをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
- 1本
-
「あなたは私の運命の人」
- 3本
-
「あなたを愛しています」
- 4本
-
「あなたを一生愛し続けます」
- 6本
-
「あなたに夢中」
- 8本
-
「思いやりに感謝」
- 9本
-
「いつまでも一緒にいてください」
- 11本
-
「あなたは私の最愛の人」
- 12本
-
「私の恋人(奥さん)になってください」
- 15本
-
「ごめんなさい」
- 16本
-
「不安な愛」
- 17本
-
「絶望の愛」
- 40本
-
「あなたに永遠の愛を誓います」
- 50本
-
「永遠」
- 99本
-
「永遠の愛」
- 100本
-
「私と結婚してください」
1本のガーベラの意味
「あなたは私の運命の人」
初めてのデートで花屋さんの前を通ったら、さりげなくスマートに、お相手に1本のガーベラをプレゼントしてみましょう。
きっと心に残るはずですよ!
3本のガーベラの意味
「あなたを愛しています」
お付き合い中の二人でも結婚してからの二人でも、折りにつけ3本のガーベラに自分の気持ちを乗せて贈り合えたら素敵ですね。
4本のガーベラの意味
「あなたを一生愛し続けます」
結婚記念日の食卓に飾って二人で眺めながら、改めてお互いの愛情を確認し合いましょう。
ただ「4」を不吉な数字だと思う場合はその限りではありません。
6本のガーベラの意味
「あなたに夢中」
毎日フワフワ夢見心地のお付き合いしたての二人におすすめです。
お互いに6本のガーベラをプレゼントし合って、会えない日にはそのガーベラを眺めながら二人の未来に思いを馳せましょう。
8本のガーベラの意味
「思いやりに感謝」
恋人、友達、家族など、いつも優しい思いやりを見せてくれる人たちに感謝の気持ちを込めて贈ってみては。
感謝を表すピンクのガーベラがおすすめです。
9本のガーベラの意味
「いつまでも一緒にいてください」
大好きな人にはいつも伝えたいメッセージです。
温かみを感じさせるピンクや黄色のガーベラに気持ちを込めて。
11本のガーベラの意味
「あなたは私の最愛の人」
大好きなお相手への誕生日プレゼントには11本のガーベラを添えて。
情熱的な赤色がおすすめです。
12本のガーベラの意味
「私の恋人(奥さん)になってください」
一世一代の愛の告白=プロポーズのときに渡しましょう。
ストレートで真摯な気持ちがお相手のハートにガツンと響くことでしょう。
15本のガーベラの意味
「ごめんなさい」
ポジティブな花言葉が多い中にあって、15本はちょっと悲しい響きの花言葉。
ですが、謝罪の言葉と一緒に15本のガーベラを贈れば、相手の人の気持ちも穏やかにほぐれていくかもしれません。
16本のガーベラの意味
「不安な愛」
恋愛が絶好調のときには、逆に「幸せすぎて怖い!」なんて贅沢な悩みを感じてしまうこともあるものです。
そんなときは16本のガーベラを自分のお部屋に飾って丁寧にお世話をしましょう。
気持ちが安らいで、不安が消えていくはずです。
17本のガーベラの意味
「絶望の愛」
不安の16本の次は絶望の17本です。ガーベラの中では一番ネガティブな花言葉を持つ本数です。
プレゼントするにはふさわしくない本数ですから、覚えておいてくださいね。
40本のガーベラの意味
「あなたに永遠の愛を誓います」
結婚式の夜、これから始まる結婚生活に思いを馳せて40本のガーベラをパートナーとなった方にプレゼントしましょう。
粋なサプライズの思い出は二人の一生の宝物になるでしょう。
50本のガーベラの意味
「永遠」
結婚記念日におすすめですが、「この友情は永遠だよ」という意味を込めてお友達の結婚式のときに友達一同から贈るのもいいかもしれません。
99本のガーベラの意味
「永遠の愛」
プロポーズのお供にもよく選ばれる本数です。
ドライフラワーにして残しておくといつでも眺めていられますから、それもふまえて数色ミックスしたカラフルな花束にするのもおすすめです。
100本のガーベラの意味
「私と結婚してください」
100本の花束と言えばバラのイメージですが、ガーベラも負けていません。ガーベラは色も品種も豊富です。
いろいろミックスしたカラフルで華やかなガーベラの花束は、これから始まる明るい未来を予感させるパワーに満ち溢れています。
プロポーズに添えたらオシャレですよ!
ガーベラのおすすめの品質や種類
ガーベラの魅力は、なんと言ってもその品質の良さと種類の多さです。野生のものでは40種、切り花用のものでは2,000種以上もの高品質な品種が流通しています。
一般的に花屋さんで見かけるメジャーな品種のほかにも、品種改良されたガーベラも多く、なかには「えっ?これもガーベラなの?」と驚いてしまうような珍しいものもありますよ。
ここからは、そんな様々なガーベラをご紹介します。
一重咲き:エンジョイ
街の花屋さんで売られているガーベラと言えばコレ!というほどメジャーなのが一重咲きの品種です。花の中心から外側に向かって放射状に花びらが広がり、薄く重なった可愛らしい形状が特徴的です。
その中でも、爽やかなレモンイエローの「エンジョイ」は特に人気の品種です。比較的大きめな花ですから、ちょっと1本プレゼントしたいときはもちろん、花束やアレンジメントの花かごにもおすすめです。差し色として入れれば華やかでキュートな印象になりますよ。
半八重咲き:ネクタリンケーキ
一重咲きよりも大きな花びらが薄く重なって中心から外側に向かって広がり、花の中心に小さな花びらが密集しているのが半八重咲きです。街の花屋さんでも比較的よく見かける品種です。
淡いパステルピンクが可愛らしい「ネクタリンケーキ」は、なんと無花粉。花粉で手や服が汚れることもなく、日持ちも一般的なガーベラより1.5~2倍長い優れものです。
花風水ではピンクの花は恋愛運アップのアイテムですから、お部屋に飾ってこまめに水揚げしながら、長く楽しんでくださいね。
八重咲き:シルバースノー
半八重咲きよりこんもりゴージャスに花びらが密生しているのが八重咲きです。見た目はダリアに近い感じです。
優しいクリーム色の芯を囲んで幾重にも重なった純白の花びらが美しい大輪の「シルバースノー」は、花嫁さんのブーケや結婚式の装花としても人気がある品種です。
眺めているだけで心が浄化されていくような優しさと気高さを感じさせる花ですから、癒やし効果も期待できます。お部屋に飾っておけば、気持ちが癒やされてスッキリするでしょう。
スパイダー咲き:ファンシースパーダ
ガーベラらしからぬ細長く尖った花びらが特徴のスパイダー咲き。クモの巣をイメージさせるような咲き方から、スパイダー咲きと呼ばれるようになったとか。
「ファンシースパーダ」は黒い芯を中心とした白に近い淡いピンクの花びらのスパイダー咲きです。スパイダー咲きのシャープなイメージを持ちつつ、ガーリーで優しい雰囲気も醸し出しているところが人気です。
ちょっと珍しくて目を引きますから、目立つところに飾っておくと「これ、何の花?」と聞かれること必至です。その会話がきっかけで気になるあの人とお近づきになれるかも。
カール咲き:コルヴァーラ
その名の通り、細長い花びらの先がくるんとカールしている珍しい咲き方です。カールの仕方も品種によって様々なので、ブーケにしても花かごのアレンジメントにしても、個性的な見た目を楽しめるでしょう。「パスタ」という品種のシリーズが有名です。
「コルヴァーラ」はパスタシリーズの一つで、花びらの表が淡いピンク、裏がクリーム色のカール咲きです。カール咲き特有のくるんとした巻き具合で、正面から見ても花びらの先に裏のクリーム色が出てくるところがなんとも言えずキュートです。
ポンポン咲き:ヒマリア
ポンポン咲きは、密集した小さな花びらが八重咲きよりさらにこんもりと重なり、ボールのような立体感のあるボリューミーな咲き方です。大輪なので1本だけでも存在感がありますよ。
ヒマリアは中央が黄緑で、周りを取り囲む淡いピンクの花びらが可愛らしいポンポン咲きです。
一般的な一重咲きのガーベラよりは一回り大きいので、花束にするととても華やか。お祝いの花束にぴったりです。コロンとした丸みのあるフォルムはお子さんにも年輩の方にも「へぇ~、珍しくて可愛いね!」と気に入ってもらえること請け合いです。
ガーベラをプレゼントするおすすめシーン

ここからは、ガーベラをプレゼントするおすすめシーンをご紹介します。
汎用性が高くシーンを選ばないガーベラですから、よほどでない限り、贈ってから「しまった!」と思うようなことはありません。ただし、ガーベラは色も種類も多いので、せっかくならシーンに合わせた色や種類を選びたいですよね。
色や本数の花言葉まで吟味すれば、贈り主さんの気持ちがこもったオンリーワンのプレゼントになるに違いありません。
母の日
ガーベラは他の花と合わせても主張し過ぎない花ですから、母の日ならカーネーションと合わせるのがおすすめです。
花言葉でお母さんへの感謝を伝えるなら、ガーベラの本数にこだわってみては。
「思いやりに感謝」を意味する8本にしてみると、とても気持ちのこもったプレゼントになりますよ!
誕生日
お誕生日のお花は、身内や親しいお友達に贈るなら、遊びゴコロ満載の珍しい品種のガーベラを選ぶのもアリです。
ちょっと捻ったスパイダー咲きや、ポンポン咲きのオレンジ系のガーベラで「You are my sunshine(あなたは私の太陽)」の花言葉も添えると、贈り主さんが一生懸命考えて贈った気持ちが伝わる素敵なプレゼントになりそうです。
結婚祝い
結婚祝いにはお祝いの気持ちが十分に伝わるようなアレンジメントを贈りたいですね。
「温かい家庭を作ってね」という気持ちをこめて、「warmth(温もり)」が花言葉の黄色のガーベラをメインにしたアレンジがおすすめです。
ガーベラの基本情報まとめ
- 花言葉
-
「希望」「前進」
- 由来
-
空に向かって大きく花びらを広げた様子やオレンジや黄色などの明るいビビッドカラーがその由来
植物の分類(科・属) | キク科ガーベラ属 |
原産国 | 南アフリカ |
和名 | ガーベラ |
英名 | Gerbera |
咲く時期 | 4月~6月、10月~11月 |
切り花の日持ち日数 | 2~3週間 |