いつも笑顔を湛えてさらっと仕事をこなし、しかも老若男女からモテモテ……こんな少女漫画の登場人物のような特徴を持っているのが天秤座生まれの人です。
有能な知性派でありながら雰囲気は朗らかで、まさしく才ある愛されキャラといった佇まい。
しかし、一見「いいとこどり」のようなその才能は、弛まざる努力の賜物というべきものでもあるのです。
この記事では、天秤座の知られざる「表」と「裏」について詳しくご紹介していきます。ご自分が天秤座という方・周囲の天秤座が何を考えているのか知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
天秤座の基本情報|いつからいつまでの誕生日
期間 | 9月23日〜10月23日 |
学名(ラテン語) | Libra(ライブラ) |
星座石/守護石 | ラピスラズリ、ペリドット |
シンボルカラー/幸運色 | ピンク色 |
支配星 | 金星 |
ゾディアック | 天秤宮 |
ポラリティ(二区文) | 男性宮 |
クオリティ(三区分) | 活動宮 |
エレメント(四元素) | 風 |
天秤座はどんな人?性格やあるある特徴
オシャレ番長降臨!激モテの紳士&淑女
「天秤」は、左右のはかりに対象物を乗せて重さを釣り合わせて使う昔ながらの計量道具。天秤座生まれの人たちは、まるでこの天秤のようにとにかく優れたバランス感覚の持ち主です。
万事「全体のバランスを取る」のが得意で、自分に似合うコーディネートを考えたりその場の空気感を調整したりするのはお手のもの。「綺麗で気遣いができる人」と大勢の方から愛され、仕事でも恋愛でも非常に「モテる」という特性があります。
シック、クール、キュート、ストリート系……など、個人の性格によって世界観は様々ですが、いずれも極端な感じがなく本人との「調和」が取れているのが特徴です。
博識な情報ツウ!頭の回転が速い
天秤といえば伝統的に「裁判」「論理性」の象徴です。罪を裁くときには、多くの情報から多角的・論理的に分析を行う必要があります。
それと同様に、天秤座生まれの人は、法廷で求められるような非常に広い見識と論理的思考をはじめとする素晴らしい知性の持ち主なのです。
難解な思考にも耐える明晰な頭脳を持っている人が多く、情報収集・分析・考察などロジカルな作業が大得意。言語化にも優れた才能を持っているため、「物事を分かりやすく伝える」「筋道立てて説明する」といったことなら彼らの右に出るものはいません。
鋭い一撃!実は毒舌キャラ
さながら優れた裁判官のように、周囲で起きていることを精緻に観察・分析して情報を得るのが得意な天秤座。普段はその場の調和を乱さないようにそつなく振舞っていますが、鋭い観察眼を持つゆえに他人の欠点にも気がつきやすく、人知れずイラッとしていることも少なくありません。
そこで、天秤座が繰り出すのが「皮肉」や「毒舌」といった針のような一言。卓越した分析力からはじき出したもっとも「痛い」言葉を、対象者にだけグサリと突き刺します。
にこにこしながら放たれる強烈な一言のせいで、「実は腹黒い」「怒らせると怖い」などと恐れられることもしばしばです。
一人になると豹変!めんどくさがり
天秤座の人は、客観的に自分の「正しい」立ち位置を設定しようとする癖を持っています。その場の空気に合わせてカメレオンのように態度を変えることができる器用な人ですが、その本質は、面倒くさがり。特に、論理性に反する「ムダ」が大嫌いです。
外では大人として如才なく振舞っていても、一人になった途端「いい人」の仮面は即脱ぎ捨てます。十二星座の中でもかなり「表と裏」があるタイプといえるでしょう。論理性が根付いているため「こんな自分は人に見せられない……」と、抑圧してしまうことも少なくありません。
しかし、人間は誰しも少なからず「本音」を持っているもの。時には思い切って本心を打ち明ける勇気を持つことは、天秤座の人にとって重要な課題なのです。
ここからは私の世界!超絶個人主義
天秤座の人は「本音とタテマエ」を使い分けるのがデフォルト。万事オンとオフが非常にはっきりしているため、実は「一人の時間を作ること」をとても大切にしている星座です。
スマートな振舞いも穏やかなほほえみも、「勤務中」のみのタテマエに過ぎません。コミュニティを一歩抜ければ、そこはもう彼らの独壇場。趣味に邁進したり限られた親しい人と過ごしたりと、自由を満喫することで「勤務中」とのバランスを上手に取っているのです。
普段は愛想がいいため「人好きのする優しい人」に見えますが、その本質は非常に個人主義的といえるでしょう。
「あ、そう」が口癖!スーパードライ
「本音とタテマエ」「自分とその他」「仕事とプライベート」など、天秤座の世界はかなりくっきり色分けされています。
本来の性格は非常にカラリとしてドライ。人間関係も論理的に割り切ろうとする傾向があり、典型的な「来るもの拒まず、去るもの追わず」なスタイルです。
その論理性ゆえ、たとえば女性同士でよくある「解決策を求めていない愚痴」などは大の苦手。友情のために一応「そっかー、大変だったね」と耳を傾けはしますが、本音では「解決する気がないならなんで私を呼んだの?」と辟易している可能性が高いのです。
冷静第一!キレることは少ない
人付き合いにおいて天秤座がもっとも重視することは、「調和と平和」。全員が朗らかに過ごせることに心を砕いているため、みずからが感情的になって「空気の読めない人」になることは極力避けようとします。
さらに生来、個人主義でドライなので、怒りの沸点も比較的高め。突然怒り出して周囲を驚かせる……といった心配はあまりない人です。
天秤座の怒りで注意が必要なのは、怒鳴る・手が出るといった激しい行動ではなく、相手をズバリと断罪する鋭い一言です。「傷つけても構わない」という明確な意思のもとで放たれる一言の威力は絶大。立ち直れなくなるほど相手に刺さってしまうこともあるので、取り扱い注意ですよ。
「短所・悪い性格」性格が悪いと思われやすい
天秤座の個人主義や「毒舌」の本質は、人間関係を円滑に保とうとする努力の表れです。しかしなまじ「表」の顔が朗らかなため、付き合いの浅い人が何かの拍子に「裏」の一面を目にしたとき、天秤座の人に対してとても冷淡な印象を持つことがあります。
いつもの顔は嘘……?と悪い方へギャップが生まれてしまい、「怖い人」「信頼できない人」などと言われることも。聡明で優秀であるにもかかわらず、相手との性質の違いのせいで冷遇されるという事態にもたびたび陥ります。
しかし実際の天秤座は冷たいどころか、普段からとても繊細に気を使っているタイプです。
「短所・悪い性格」孤独に弱い一面もある
天秤座の人が論理的に切り分けられた世界に生きているのは、線引きすることで他者と自分双方の自由を守ろうとしているから。
本質的には決して冷淡で人間嫌いというわけではないので、あまりに世間と隔絶された環境に置かれると、いかに個人主義といえどもストレスを溜めてしまうこともあります。
そもそも、天秤座は「バランス感覚」が特徴の星座。べったりとした人付き合いを嫌う一方、極端な孤独もまた天秤座の世界観にはそぐわないものなのです。
しかしそのことをあまり自覚していないのも天秤座あるあるです。在宅勤務などで人と会う機会が少ない方でも、親しい人とは密に連絡を取り合うなど「バランス」を保つ工夫をすると、精神状態が安定しやすくなります。
天秤座の男性の性格・特徴
優れたバランス感覚と審美眼、そして論理性に富んだ聡明さによって、「他者に優しく有能な人」の評判をほしいままにする天秤座の男性。
美質を多分に備えているため、仕事や恋愛など多くの場面で信頼を獲得する真のジェントルマンです。
彼らの優しさは感情由来ではなく、論理によって公私を切り分けて自他双方の自由を尊重するためのもの。ドライ気味な本質を持っています。
天秤座の女性の性格・特徴
知的な美しさが魅力の天秤座の女性。一陣の風が吹き抜けるようなエレガントで軽やかな佇まいが特徴で、どんなことでも涼しい顔をして切り抜けてしまうような聡明さがあります。
「要領のいい人」と見られることもありますが、彼女たちの有能さは陰の努力の賜物。苦労や悲嘆の痕跡を周りに悟らせない、高い品性を備えた真のレディなのです。
タフなタイプではないため、一人の時間は好きなことに打ち込むなどストレスを解消する方法をいくつか持っておくとベスト。興味のあることの探求などを通して聡明さにもさらに磨きがかかり、人生がより充実すること請け合いです。
天秤座の扱い方・トリセツ
優しくてもNG!甘えすぎない
天秤座の人は男女問わずロジカル。さらに人当たりがよいので、周囲の方はつい「これお願い!」と頼りたくなってしまいます。
しかし、いかに本人が機嫌よさそうに引き受けてくれるからといって、「ウィンウィンだよね~」などと甘えて負担をかけすぎるのは絶対にNGです。
天秤座の人が機嫌よく頷くのは、コミュニケーションを取っている相手に対する一種の礼儀作法。内心では「困ったな……」と困惑していても、それを表に出すことなく一人でストレスを抱えてしまいます。
あまりに遠慮なく寄りかかってくる相手のことは、ひそかに「配慮のない人」と見限っていることも。天秤座の人と接するときは「親しき中にも礼儀あり」を忘れないようにしましょう。
不可侵の絶対領域!土足で踏み込まない
「個」と「公」の切り替えにおいては十二星座随一の天秤座。「公」の顔が誰に対しても分け隔てなく優しい人格者である一方、「個」モードのときは自分が安心できるマイワールドを何が何でも死守しようとする一面があります。
「個」=「人には見せられない顔・部分」と認識している場合も多く、自分のプライベートについて根掘り葉掘り聞かれるのは大嫌い。露骨に嫌な顔こそしないものの、明言を避けるといったはっきりしない態度を取られたときはしつこくせずに引き下がった方が吉です。
天秤座が嫌いなこと
天秤座最大の地雷は、ズバリ「自分の自由を侵されること」です。本人が納得している予定の範囲内でのことなら笑顔で対処してくれますが、それ以外は完全に「サービス外」。
たとえば、就業間際で急に大量の仕事を渡される・業務時間外に連絡を強要されるといった状況では「公」と「個」のバランスが崩れ、かなりのストレスになります。
さらに思考の基本がロジカルにできているため、明確に必要性を感じられないものを押し付けられるとうんざりしてしまいます。
聞き上手なタイプではありますが、結論の出ない愚痴や泣きごとの話し相手に選ぶことは彼らの自由時間を奪うことに相当するので、双方のために避けた方が無難です。
天秤座を怒らせるとどうなる?
天秤座の基本スタンスは、「来るもの拒まず、去るもの追わず」。特定の人物に対する執着心がかなり薄いことに加えて、ネガティブな感情を表に出したがらないタイプなので、天秤座の怒りを買うと気づかないうちに人間関係の輪の外に閉め出されてしまうことがあります。
「あれ?何か避けられているかな?」と気がついてからでは手遅れということも多く、当人に直撃しても「そんなことありませんよ」と笑顔が返ってくるだけ。
はっきりした感情表現をしないままひそかに関係を絶ち、しかも表面的にはこれまで通りの態度を貫いてくるという、実に「敵に回したくない相手」です。
天秤座の恋愛傾向・恋をすると……?
審議はいつでも長考!浮気っぽい一面アリ
物事を決定するまでに時間をかける傾向があり、「優柔不断」と称されることも多い天秤座。法廷の審議が長時間かけてじっくり行われるのと同じで、天秤座も「判決」を下すまでにあらゆる要素を分析するため、必然的に迷っている時間が長くなりがちです。
この傾向が恋愛に出てしまうと、相手がいるのにあちこち目移りするという少し困った状況に……。本人がモテる人であることも拍車をかけ、結果として浮気っぽくなったり、ときには不倫という禁断の恋に走ったりする人もいるようです。
しかし本質は不誠実な遊び人というわけではありません。ただ一人の「理想」を探し続けているだけなのですが、意中のお相手を傷つけないように注意が必要です。
君に決めた!一途な一面もある
先述のとおり、天秤座は大切なことほど時間をかけて決め、そして一度決めたことはなかなか変えないという頑固な性質も持っています。「決定前」はやや浮ついた行動を取ることもありますが、「決定後」は打って変わって恋の相手を大切にします。
しかも、もともとよくモテるスマートでエレガントなタイプなので、恋人としての態度は一級品。どこへ連れていっても恥ずかしくない素晴らしい紳士・淑女として如才なく振舞ってくれるでしょう。
攻略難易度はやや高めですが、挑戦する価値のあるお相手と言えそうです。
あれ、なんかダサい?恋が冷めるとき
天秤座は接する相手に不快感を与えないように、もともと身だしなみに気を使うタイプ。好きな人が相手ともなれば、男女ともに生来のセンスを存分に発揮した美しい装いでにこやかにデートに現れます。
ところが、恋の炎が沈静化してきたあたりから、特別なデートは「面倒なこと」に置き換わりはじめ、今度は「めんどくさがり」が発動。服に皺がついている・コーディネートが適当・髪に寝癖がついている……など、デートなのに身なりに構っていない感じがしたら黄色信号です。
そんなとき内心では、「そろそろ別れようかな……」なんて考えているかもしれません!
天秤座の好きなタイプ
天秤座は非常にロジカルで知的な性質を持っているため、ウィットに富んだ会話を楽しめる聡明なタイプがストライクゾーン。「
感情的な人」と認識した相手とは距離を置こうとするので、天秤座の人を攻略したい場合は「話の通じる人」「建設的に話せる人」を目指して常に冷静な態度を心がけると勝率が上がります。
また、どんなことでも全体の調和を優先するタイプでもあるので、センスのよい人・きちんとした服装をしている人には好印象を抱きます。高級なものやブランド品である必要はなく、いかに自分に似合うものを選んで着こなしているか、上手に組み合わせているか、といった点が評価基準になります。
天秤座が好きな人にとる態度
天秤座の人は直接的な感情表現を「ダサい」と感じる感性を持っているため、好きになったからといってグイグイ迫ってくることはありません。
彼らのアプローチは、とにかくエレガントで知的。和歌を贈り合って気持ちを通じ合わせた平安貴族のように、「対話」を重ねながら相手との距離をそれとなく縮め、同時に相手の人となりを詳しく分析しようとします。
興味のある人のことはよく観察しようとするので、話していなくてもさりげなくそばにいてにこにこしている……なんてこともあるでしょう。よく雑談を振ってくる・いつもなんとなく近くにいるかも、という場合は脈アリの可能性が高いです。
天秤座の落とし方・攻略方法
天秤座は空気のようにそれとなく人間関係を進展させていくので、落としたいからといってガツガツ迫るのはいただけません。あくまでもスマートに、紳士・淑女として良識のある態度をアピールするのが効果的です。
頭脳戦や心理戦を楽しむ人たちでもあるため、駆け引きを仕掛けるのもOKです。ただし、自分が優位に立つために特定の誰かを貶めたり、悪しざまに言ったりといったネガティブ戦術はNG。
そもそも裁判官に象徴されるほど公正な論理と倫理観を持っているタイプなので、「ズル」をして自分をよく見せようとする作戦は軽蔑されてしまう可能性の方が高くなります。
天秤座が結婚すると
「個」を大切にする天秤座の世界観は結婚しても変わらず、家庭運営の合間には必ず「一人の時間」を必要とします。一人で何でも自由にできる時間がしっかりと確保されてさえいれば、良き家庭人としてバランス能力を存分に発揮し、円満な家庭を築くことができるでしょう。
天秤座の自由を尊重できる、形式に囚われない柔軟な家庭運営ができる人がパートナーになれば、天秤座の美質を十分に活かせるはずです。
逆に、「結婚したんだからいつも一緒じゃないとダメ」と必要以上に束縛したり、「男・女なんだからこれをやれ」と一方的に役割を押しつけたりするのはNG。気づまりな状況に置かれると救いを外界に求め、不貞行為に走ってしまうこともあるので注意が必要です。
常に密接な絆を感じていたい人や、「家族」の明確な理想形を持っている人とはあまり相性がよくないと言えます。
天秤座に向いている仕事
天秤座のキーワードは、「論理」「バランス」「センスの良さ」「オン・オフの切り替え」など。天秤に象徴されるように、論理と公正を一番に求められる裁判官や弁護士といった法曹界に関する職業が第一の適職です。
さらに全体を釣り合わせるバランス感覚とセンスの良さがずば抜けているため、デザイナーやコーディネーター、美容師といった「美」系の仕事も最適。華やかな人も多いので、モデルや受付嬢、営業といった「人と接する仕事・見られる仕事」でも才能を発揮できるでしょう。
「論理的に構成して全体を整える」「言語化する」ことも得意なので、漫画家や小説家、脚本家といった作家業にも向いています。情緒的な表現よりも、クールでウィットに富んだ言い回しや、分かりやすい情景描写が魅力の作風になるでしょう。
一方、根性論がまかり通るような環境や地味で目立たない仕事、タフさが求められる仕事にはあまり向いていません。
天秤座の性格まとめ
天秤座は、初対面から「ただものではない」印象を見るものに与えるラグジュアリーな人です。生来のセンス&バランス感覚は仕事でも恋愛でも大活躍。
決断のときには長考する傾向があるため「優柔不断」「目移りしやすい」と言われることはあるものの、一度決めたら譲らない一途な人でもあります。
軽やかでチャーミングな知性派・天秤座。才能と自由を兼ね備えた無二の存在感は、生涯にわたって多くの人を魅了し続けることでしょう。