くまを消すのにオレンジっぽいコンシーラーを使う、赤みを消すのにグリーンのコントロールカラーを使う、透明感を出すにはパープルを使うなど、定着してきた色選び。これらにはちゃんと理由があるんです。

カラーチャートを見ると、これらはほとんど反対に位置する「補色の関係」。お互いの色を打ち消す以外にも、並べると両方を引き立てる効果もあるそう。

グリッターを黒目の上と目頭に少し乗せましょう。グリッターを最初に仕込むことで、ギラギラしすぎずに、中からじわっとした立体感が生まれます。

次にマットな濃いめのピンクをアイホール全体と目頭に塗ります。そして、ラメっぽい濃いピンクを二重幅に。目尻から目頭側に何も付いていないブラシで境目からぼかしましょう。
ピンクブラウンを目じり側に塗って同じようにぼかしたら上まぶたは完成♡

下まぶた目じり3分の2には、上まぶたよりワントーンピンクの色味が強めのシャドウを。そうするとはっきりして可愛くなるそうですよ。
グリッターを下まぶたにのせるときはトントンと点で置くとジュワッと自然なメイクに。

リップは内側に塗って指でぼかします。その後グロスを真ん中だけに重ねましょう。そうすることでベタベタ感は少ないけどぷっくりした唇に。

リップとグロスは、赤リップなら青っぽいグロス、青みリップなら黄色っぽいグロスなど、対称的な色を使うと引き立ちますよ。

メイクは強さだけではありません。ときには「はかなさ」を引き算に使いましょう。薄いパープルのチークを黒目の延長線上にふわっとのせて、はかなさを演出します。

ハイライトも線ではなく、鼻の付け根と頬骨の付け根に点で自然にのせましょう。Cラインは線で。アイラインではなくハイライトで目じりを上げるイメージで塗ってくださいね。

カラーチャートを使った、補色で引き立てるカラーメイクの完成です。前髪はシースルーなどで透けさせて、ここでもはかなさを出すと◎

今回のメイクのようにチークで反対色をのせるのが難しい場合は、ネイルでもOK。ピンクの反対の位置にあるグリーンの淡いネイルが、衣装にもメイクにも合っていて素敵でした♡

青や緑の場合、反対に位置する色はオレンジ。黄色の場合は紫。例えばイエローのアイシャドウを使うときは、パープルや赤のアイラインを引くことで、イエローがぼやけずに引き立ちますよ。

また、GUCCIのロゴはオレンジと緑、YSLのロゴは紫とイエローなど、ブランドロゴも目立つように反対色を使っているんですよ。

反対色を使うことでメリハリが付くので小顔効果も。同系色チークだとどうしても間延びしてしまうので……。
チークで反対色を使うのが難しければ、先程も紹介したようにネイルとかでも◎

ピンクが腫れぼったくなってしまう原因はラメ。ラメの大きさや量を調整することで、目が立体的に見えるんですよ！締めるところは締めましょう。

maison de noche所属。ビューティーを中心に広告、カタログ、アーティストのMV、showなどを手掛ける他、メイク動画のディレクション、コスメの開発、ブランドの専属メイクキャップアーティストなど活動は多岐にわたる。

年間2000人以上のメイクをしながら美容師としても活動中。美容師ならではの観点と男性ならではの視点でビューティーを手掛ける。

日本初上陸！「Beautycon Tokyo」イベントレポート

AAA與「僕はAAAを代表する美容・健康オタク」美習慣やLA秘話も

今回は「Beautycon Tokyo」に登場したHIROTOさんの「Show&Tell Stage」のレポートをお届けしました。
「あなたの似合う色教えます！カラーチャートを使った色選びの方法」と題されたメイクでは、普段何気なく使っていた色にも理由があることがわかりました。
みなさんもカラーチャートで調べて、メリハリのある引き立てメイクに挑戦してみてくださいね♡

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