ボトックスの種類と違い｜持続期間はどのくらい？徹底解説！

ボトックス製剤には、種類が複数あるのを知っていますか？それぞれのボトックス製剤の種類によって、どんな違いがあるのかは気になりますよね。

今回はそんなボトックスの種類について、製剤による違いを詳しく取り上げます。また、ボトックスの種類別の効果やリスク、持続期間についても解説するので、ボトックスが気になっていたという人はぜひ参考にしてみてくださいね！

※この記事は「医療広告ガイドライン」に沿って執筆しています。
※美容医療は保険適用外の自由診療です。
効果とリスクのバランスに納得した上で、自分に合った治療を選びましょう。

※料金は全て税込にて表記しています。

実は「ボトックス」は製品名！アラガン社製のものを指す

よく耳にする「ボトックス施術」ですが、この「ボトックス」とはアラガン社製の製品名のことなんです。

アラガン社のボトックスは、世界トップクラスのシェアを誇ると言われるほど知名度の高い製品。ボツリヌストキシン製剤を使用する施術が広まるにつれて、よく使われているアラガン社のボトックスが通称として広がったんだそう。

そのため、ボトックスの施術とは言いつつも、アラガン社のボトックスではないボツリヌストキシン製剤を使う場合もあります。たとえば韓国製のニューロノックスやイノトックスなど、その種類は多岐にわたるのです。

ボトックスの種類｜料金や特徴などの違い

実は種類豊富なボトックス。それぞれの製剤で、料金や特徴などにどんな違いがあるのでしょうか？

今回は美容クリニックで取り扱いの多い、アメリカ・アラガン社製のボトックスのほか、韓国製のボトックス製剤を数種類取り上げます。製剤それぞれの種類による違いや種類別の特徴もまとめたので、チェックしていきましょう！

ボトックス比較表

製剤	製造会社・承認機関
ボトックスビスタ 安全性・効果など 総合的なバランスが良い	アラガン社 厚生労働省
リジェノックス・ボツラックス ボトックスビスタの ジェネリック品で低価格	ヒューゲル社 KFDA
ニューロノクス ボトックスビスタの ジェネリック品で低価格	メディトックス社 KFDA
イノトックス 液体製剤だから 調剤ミス・細菌感染を防ぎやすい	メディトックス社 KFDA
コアトックス 抗体ができにくく 継続使用しやすい	メディトックス社 KFDA

ボトックスビスタ｜アラガン社製！厚生労働省の認可あり

ボトックスビスタはアメリカのアラガン社製のボトックス製剤。その特徴は日本国内で唯一、厚生労働省が製造と販売の認可を出していること。顔のシワやエラだけでなく、体にも幅広く使用されているボトックス製剤です。

また、ボトックスビスタは多汗症やガミースマイルの改善などへの効果も期待できます。

世界60カ国以上で使用されているなど、実績も多いボトックスビスタ。安全性や効果などを考えると、さまざまなボトックス製剤の中で一番バランスが取れていると言える製剤です。

リジェノックス・ボツラックス｜費用を抑えたい方におすすめ

リジェノックスとボツラックスは韓国ヒューゲル社製のボトックス製剤です。どちらもアラガン社のボトックスビスタのジェネリック製品のようなもので、成分は同じなのに費用が抑えられるという特徴があります。

2つの製剤の違いは、韓国以外に販売しているのが「リジェノックス」、国内に販売しているのが「ボツラックス」というだけ。どちらも成分などは同じで、ボトックスビスタのジェネリック品であることに代わりはありません。

経済的な負担を抑えてボトックス施術を受けたい人におすすめです。

ニューロノックス｜エラ・ふくらはぎ・脇などへの効果が期待

ニューロノックスは韓国製のボトックス製剤。ボトックスビスタとの違いとしては、韓国メディトックス社が製造を行っている点が挙げられます。また、こちらも韓国の食品医薬品安全庁の承認を受けた製剤です。

ニューロノックスは日本の美容クリニックでも多く取り扱いのある種類のひとつで、エラ張りの改善やふくらはぎの足痩せ、脇汗を抑えるといった効果などが期待できますよ！価格もボトックスビスタより安いため、受けやすい種類といえるかもしれません。

イノトックス｜液体製剤だから調剤ミスを防ぎやすい

イノトックスは韓国のメディトックス社が開発し、アメリカのアラガン社が販売しているボトックス製剤です。ほかの製剤との大きな違いとして、希釈しなくても使用できる製剤ということが挙げられます。

通常ボトックス製剤は粉末状で、生理食塩水で希釈してから使用します。一方でイノトックスははじめから液状。希釈する必要がないため、製剤の濃度にバラツキが出にくいんですね。また、希釈する際に細菌に感染するというリスクを抑えることもできます。

コアトックス｜抗体ができにくいから継続使用におすすめ

最後は、コアトックスという種類のボトックス製剤です。こちらも韓国のメディトックス社が製造するボトックス製剤で、ほかの製剤との大きな違いとしては「抗体ができにくい傾向にある」ということが挙げられます。

継続してボトックスを打ちたい場合、「耐性が付いて、徐々に効果が出にくくなるのでは？」と心配に思う人もいるかもしれません。そんな場合は、このコアトックスという種類を検討してみても良いかもしれませんね！

ボトックスで得られる効果｜主に4つ

ボトックスを注入することで、眉間やおでこにできやすい表情ジワへの効果が期待できます。ボトックス注射によって表情筋の動きにアプローチできるからです。

そしてボトックスには、発汗を促す成分「アセチルコリン」の分泌を抑える効果もあります。多汗症やワキガの改善にもボトックスは有効なんですね。

ほかにも発達した筋肉を萎縮させる効果が期待できるため、エラやふくらはぎなどの張りが気になるときにも利用されます。凝り固まった筋肉にアプローチすれば、肩こりの改善にも効果が期待できるんです！

さまざまな悩みに効果が期待できるのが、ボトックスの特徴です。

ボトックスの持続期間は3〜6カ月が目安

ボトックスにはさまざまな種類があることがわかりましたが、その持続期間は気になるところですね。製剤の種類によって多少の違いはありますが、目安としての持続期間は3〜6カ月ほどといわれています。

ボトックスの持続期間を長持ちさせるコツは、定期的に施術を受けること。定期的に施術すると、徐々にその持続期間は長くなる傾向があるようです。ただし、どれくらいの間隔で施術を受けるかはクリニックとしっかり相談の上で決めるようにしましょうね。

ボトックス・おすすめ人気クリニック11選

ボトックスの種類や製剤による違いや持続期間がわかったところで、「どのクリニックでボトックスを受ければ良いの？」と迷う人もいるかもしれません。

そこでここからは、編集部のおすすめ人気クリニックを紹介します。

ボトックスは取り扱いのあるクリニックが多いので、製剤を種類豊富に取り扱っているか、リスクや持続期間をしっかり説明してくれるかなどをポイントに、自分に合うクリニックを見つけるようにしてくださいね！

TCB東京中央美容外科

TCB東京中央美容外科のボトックス注射は、ボトックスビスタとボツラックスの2種類から選べます。

施術は額や目尻、目の下、顎のしわ取りのほか、足痩せやエラ改善などにも用いられていますよ。

またTCB東京中央美容外科は、ボトックス注射の自然な仕上がりにこだわっているとのこと。

自然さを重視しながら注入することで、副作用のリスクを抑えられるようです。

自分の悩みにボトックスが合っているか知りたい人は、カウンセリングを受けてみましょう！

TCB東京中央美容外科では初めての受診に限って、予約なしでも受け付けてもらえます。

聖心美容クリニック

聖心美容クリニックでは、ボトックスによるシワ取りや小顔術、痩身などを行っています。

ほかにも「スマイルリップ」という口角へのボトックス注射や、ボトックスを使用したガミースマイルの改善といった施術も。

ボトックス注入後の修正も、他院で行ったものを含めて可能で、ボトックスを使った施術の種類が豊富なのがポイントです！

また、利用者の安心感にこだわりのあるクリニックで、予約時にほかの利用者と顔を合わせることがないよう配慮されています。

カウンセリングも必ず医師が実施し、リスクやデメリットを含めて説明してくれるなど、内容が充実。

ネットやLINEで24時間予約できるのも便利ですね。

品川美容外科

品川美容外科では、3種類のボトックス注射を行っています。ニューロノックス、コアトックス、アラガン社ボツリヌス注射を、一人ひとりの症状に合わせて提案し、使い分けてくれますよ。

改善が期待できる悩みは、表情ジワ、エラの張り、肩こり、多汗症など。

予約時に伝えておけばカウンセリング当日の施術できる場合もあるので、スピーディーに悩みを解決できる可能性があります。

希望すれば麻酔の使用もできるので、痛みが心配な人は相談してみましょう！

全国展開しているので近くのクリニックを見つけやすく、クリニック検索ページでは個室の待合室の有無などがあらかじめわかるのもポイントです。

品川スキンクリニック美容皮フ科

品川スキンクリニック美容皮フ科では、「プチ小顔術」という施術名でエラへのボトックス注射を行っています。

片側、両側、2倍量などバリエーションが豊富で、ニーズに合った施術を柔軟に選べるのがポイント！

小顔術のほかに、シワ取りや肩こり改善、美脚術といった施術にもボトックスを使用していて、注射できる部位が豊富です。

取り扱っているボトックスの種類は、ニューロノックス、コアトックス、アラガン社ボツリヌス注射の3種類。

症例はクリニック、ドクター別に検索することができ、自分にあった医師を見つけやすいです。

カウンセリングは何度でも無料で、施術料金にアフターケア代も含まれているのもうれしいですね！

東京美容外科

東京美容外科では、アラガン社ボトックスと韓国製ボツラックス・コアトックスの3種類を使用。

エラボトックス、シワ取り、肩こり改善などの施術のほかに、口角や目元へのボトックス注射も行っています。

また、花粉症対策のために、ボトックスを注射せず直接鼻にスプレーするという施術も。

ボトックスによって、幅広い悩みの改善や、顔の印象アップにつながる可能性がありますよ。

クリニックは、フランチャイズや提携院を含めて全国に21院 ※2023年8月現在。お近くのクリニックを見つけてみてください。

カウンセリングは、電話、公式サイトの専用フォーム、公式LINEから予約できます！

湘南美容クリニック

湘南美容クリニックのボトックスは、アラガン社のボトックス、韓国製のリジェノックスの2種類！

ボトックスを使用した、シワ取り、痩身、ワキガ改善などの施術を行っています。また、頭皮にボトックスを注射する「メソセラピー」という施術も。

頭皮のニオイやべたつきの改善が期待できますよ。

症例数も多く、公式サイトにはボトックスを使った症例写真が28万件以上掲載されていて、イメージを掴みやすいです！

国内外に数多く展開しているので、近くのクリニックを見つけやすいのもうれしいですね。一部のクリニックは初診予約が不要なので、足を運びやすいのもポイントです。

もとび美容外科クリニック

新宿駅西口から徒歩約4分のもとび美容外科クリニックでは、アラガン社製ボトックス、リゼノックス、ゼオミンの3種類のボトックスを使用。

注射できる部位は、一般的なエラや肩、ふくらはぎなどのほかに、目元、口元、鼻周り、手のひら、足の裏などとても豊富です。

また、ボトックスを他の施術と組み合わせる方法を提案しているのも特徴です！

脂肪吸引、バッカルファット除去、ボトックスがセットになった施術は「小顔3点セット」。

垂れ目形成や埋没法の二重整形とボトックスを組み合わせた「切らない垂れ目」「切らない眼瞼下垂」などもあります。

多彩な施術から、悩みやニーズに合ったものを選ぶことができますね！

銀座よしえクリニック

銀座よしえクリニックは、東京を中心に展開しているクリニック。

各院に公式インスタグラムがあり、症例写真や実施中のキャンペーンをチェックできますよ。

ボトックスを使った施術は、しわ取り、リフト、エラ、肩、切らないタレ目形成があります。

使用している製品名は公開していませんが、冷凍保管を徹底し、品質テストをクリアしたボトックスのみ使用しているそうですよ！

ポイント制度があり、累計金額に合わせて割引などの特典が利用できるのも魅力的。

ボトックスには繰り返し通う人も多いので、通うほど経済的な負担を抑えられるのがポイントです！

新宿御苑美容外科美容皮膚科クリニック

新宿御苑美容外科美容皮膚科クリニックでは、額、目尻、眉間、鼻根、エラ、脇などへのボトックス注射を行っています。

料金表にある部位以外にも注射できる可能性があるので、やりたい施術がある人は相談してみましょう。

料金は、一律の技術料と1単位あたりの価格が決まっていて、注入量によって料金が決まるシステムとなっています。

麻酔の使用もできるので、痛みが心配な人も安心ですね！

メンズクリニックも併設されているので、美容クリニックに足を運びにくいと思っている男性や、カップルでの来院もおすすめ。

新宿御苑駅から徒歩約4〜5分、JR新宿駅から徒歩約10分という便利な立地も魅力的です！

西新宿杉江中央クリニック

西新宿杉江中央クリニックでは、ボトックスを使用した顔のしわ取りとふくらはぎの痩身施術を行っています。

しわ取りの施術に使用しているのは、コアトックス。耐性ができにくく、繰り返し施術しても効果が落ちにくいといわれています。

ふくらはぎ痩身に使用しているのは、ボツリヌストキシンとボツリヌストキシン　ビスタの2種類です。

完全予約制で、カウンセリングも個室で行い、ほかの利用者と顔を合わせる機会が少ないのもポイント。

プライバシーに配慮しているクリニックを探している人におすすめです！

アクセスは、JR新宿駅の西口から徒歩約5分。仕事帰りや買い物のついでに立ち寄りやすい、便利な立地です。

S.T styleクリニック

S.T style クリニックでは、顔へのボトックス注射と、ボトックスを用いたわきがの改善を行っています。

ボトックス注射ができる顔の部位は、額、眉間、目尻、顎、首、エラ。ガミースマイルの改善施術もあります。

オプションとして内出血予防注射針を選ぶこともでき、施術後の内出血が心配な人におすすめ！

女性院長が運営するクリニックで、女性の気持ちや希望に寄り添う施術を心がけているのも魅力的。

カウンセリングから施術、術後の経過まで、全て医師が担当してくれますよ。

公式LINEアカウントを運営していて、実際に足を運ばなくても気になることを相談ができるのもポイントです！

ボトックスのリスク｜副作用には個人差がある

ボトックスを受けるなら、そのリスクや副作用はしっかりと理解しておきましょう。

まずボトックスは注射なので、施術時に痛みや内出血が起きる可能性が考えられます。また、実際にボトックスを取り扱っているクリニックでは、リスクや副作用として次のようなものが起こる可能性があると説明しています。

ただしボトックスのリスクや副作用には個人差が大きく、ボトックスを受けた全員に起こるわけではありません。製剤の種類による違いなども考えられるので、まずはしっかりとクリニックでカウンセリングを受けるのがおすすめです。

ボトックスの施術の流れ｜まずはカウンセリングから

ボトックスの施術を受ける際に、どんな施術の流れなのかをあらかじめ知っておくとスムーズに受けやすいでしょう。施術の流れは以下の通りです。

ボトックスの施術を受ける場合は、事前のカウンセリングが必須です。どんな悩みがあるのか、ボトックスが向いているのかなどじっくり医師に相談しましょう。リスクについても解説してもらえるので、納得してから施術を受けるようにしてくださいね。

施術後はすぐに帰宅できます。施術当日は過度な飲酒や副作用を避けて過ごすようにしましょう。

ボトックスに関するQ&A

ここからはボトックスに関するQ&Aを紹介します。ボトックスの種類による違いや、持続期間、効果以外にも知りたいことはたくさんありますよね。

美容クリニックの中には、無料カウンセリングを行っているクリニックもたくさんあります。疑問点がある場合、まずはそういったクリニックで相談してみるのもおすすめですよ。

下記のQ&Aを参考に、ぜひカウンセリングに行くことを検討してみてくださいね。

Q.ボトックス注射で食中毒を起こすことはある？

A.ボトックスに含まれるボツリヌス菌の成分は、食べた場合に食中毒の原因となることで知られています。そのため「ボトックス注射で食中毒になる？」と心配に思う人もいるかもしれません。

結論からいうと、美容目的の量を注射で注入しても食中毒になる心配はないといえるそう。

そのほかのリスクはさまざま考えられるので、どうしても心配という人は検討しているボトックス注射についてクリニックで相談してみてはいかがでしょうか。

Q.ボトックスを一度受けたら元には戻らないの？

A.ボトックスの持続期間は目安として3〜6カ月程度です。つまり、施術を受けても徐々に元の状態に戻っていくんですね。「元に戻せなくなるのかが心配」という人には、安心できるポイントといえるかもしれません。

一方で継続してボトックスの効果を実感したい場合、持続期間を考慮して定期的に施術を受ける必要があります。

持続期間はボトックスの種類によっても違いますし、個人差もあります。施術を受ける際はしっかりとクリニックで相談するようにしましょう。

Q.ボトックスは継続して打たないといけないの？

A.ボトックスの効果は永久に続くわけではないので、効果を持続させたいのなら定期的に施術を受ける必要があります。

1回の持続期間に個人差はありますが、定期的にボトックスを打てばその部位の筋肉を使うことが少なくなるため、打ち続けることでだんだん効果が長持ちするようになると言われていますよ。

ただし、複合タンパク質が含まれているボトックス製剤を打ち続けると抗体ができてしまい、ボトックスの効果を感じにくくなるケースが稀にあります。

抗体ができるのを防ぎたいのなら、コアトックスなど複合タンパク質の含まれていないボトックス製剤を使用しましょう。

まとめ

種類の違いによって、選択肢の多いボトックス。今回はその効果や持続期間、副作用について解説しました。

ボトックスはエラやしわへの効果だけでなく、脇汗や肩こりなど幅広い効果が期待できますよ。自分の求めている効果が期待できそうだとわかったら、まずはカウンセリングを受けてみましょう。詳しい内容や持続期間、そのほか副作用についてもじっくり相談するのがおすすめです。

今回の記事を参考に、ぜひボトックス注射を検討してみてくださいね！